今月末にNYへ里帰りします。
2007年に日本に帰国してから1度も戻ってなかったNY。
10年強の月日をあそこで過ごし、私の呼吸のすべてがあそこにあった。 と言い切れる。
喜怒哀楽、なんて四文字では到底語りきれない、すべてがそこにあった。 と言い切れる。
そうしてなんの働きか帰国することになって、1番呆然としていたのは・戸惑っていたのは私だったと思う。
自分の全てを根こそぎ引っこ抜かれて、日本に無理やり引き戻された、連れ戻されたような感覚だった。
何故だかまったく分からず途方にくれた。
そして去年、突然腑に落ちた。自分の中で。
帰国して3ヵ月後、幼なじみの大親友が癌を発病した。
「治療で髪の毛が抜け落ちてしまうから、カツラを一緒に買いに来てほしい。」
と言われ、一緒に大事なズラを買いにいった。
1つ目は真面目に選んだ。はず。
そして次に 「よし!いっそのこと週末はズラ変えよ!アフロでいこっ!」 と提案した。
親友ニヤっとして、ふふふっと笑っていた。
1度目の手術のあと、少し元気になったというのでお見舞いにいった。
談話室で話していたら、なぜか突然 病院の天井が落ちてきた。
水浸しになった。
日を改めてクッキーを手土産に、もう1度会いにいった。
京野菜の壬生菜 (みぶな) のクッキーだった。
親友はひと口、ポリっとかじって無言だった。 しばらく じーっと考えたあと
「まずい」
と言った。餃子のような味がした。クッキーなのに。。
その後、餃子クッキーと命名して、そのまずさに2人で大笑いした。
「もぅ~、傷口ひらくやろ~やめて~」 といって笑っていた。
あれ?NYのこと書こうと思ってたのにな。。
へんなの。
ふふ。
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